今やサロン施術に欠かせないボンディング剤やプレックス剤は、エプレ開発者であるエリック・プレスリー氏(以下、エリック氏)が十数年前に開発し、それが世界各国に広まったことで、アジアでも日本人がブリーチを気軽にできるようになったと言われています。その後、ヘア業界には多くのプレックス剤が登場しましたが、エリック氏はエプレをそれらとは狙いも結果も異なる、次世代ボンディング剤だと言います。エリック氏が自身の名前の頭文字を冠した「epres®(エプレ)」。日本の美容市場へ参入するにあたり、髪化学界の天才化学者エリック氏にエプレの魅力を語っていただきました。

2024年3月、エリック氏が初来日の際に受けた日本人の印象

 みんなヘアカラーをしていて、白髪の人をほとんど見ていません。根元が伸びている人も少ないです。 これまで仕事で関わってきた日本人はみんな素晴らしい人たちだったけれど、偶然ではなく日本人が素晴らしいということが日本に来てわかりました。

エプレ開発者が語る、開発経緯とエプレの特長

 はじめはある成分に興味を持ったことがきっかけです。それはヘア業界では使われていなかった成分で、髪への効果は未知数でした。当時はコロナ禍で研究に集中できたので、自宅にラボスペースをつくって研究に没頭していました。毎日テストしていたら、驚くような結果が出て、効果を実感できることがわかりました。オイルベースになったのも、エプレを差別化する特長になっています。最も重要な特長は、いかに簡単に使えるかということ。エプレの原液は、濃縮した状態の水溶性のオイルです。使い方は、成分が溶け込んだエプレを髪に塗布するワンステップだけ。pHの計測や量の調整といったケミカルワークの難しさがありません。極端に言うと、分量などもきっちり図る必要もありません。

革新的なエプレの処方とは?

 エプレはアシッドフリーだから、髪に塗布し過ぎてもカラーの発色が弱くなったり、パーマのかかりが悪くなったりすることがありません。これまでのプレックス剤にはたいてい何かしら酸が入っていましたので、パーマやカラーなど、アルカリに傾ける施術の効果に影響を与えてしまうことがあったんです。この酸によるpH の影響が一番の課題でしたが、エプレはその酸を除くことに成功したので、サロンのケミカル施術に影響を与えません。そのため、あらゆるサロンメニューと併用しても、本来の結果を出すことができます。

世界各国の美容師たちによるクリエイティブな使い方とエプレ®︎への評価

 ヘイリー・ビーバーやアデルなどのアーティストを手掛ける、アメリカ・ロサンゼルスのトップカラーリスト、マット・レズ氏は昔からの友人です。彼にローンチ前にエプレのサンプルを渡したところ、ブリーチを繰り返したハイダメージの毛束サンプルに、エプレの原液を塗布して検証を行っていました。本来であれば原液を髪につけるのはエプレが推奨する基本の使用方法ではありませんが、すごくいい結果を得られたようです。スタイリストたちはアーティストなので、このようによりクリエイティブな使い方に挑戦します。たとえば、一度エプレを塗布した後にブリーチで使って塗布するなど。酸性のプレックス剤だとこのような使い方はできませんよね。

エプレ開発者が思う、エプレに適している髪とは

 あらゆる毛髪・サロンメニューに適していますが、結果がわかりやすいのはハイダメージ毛、エイジング毛。特に、日本の市場的にはヘアカラーを繰り返しているエイジング世代の髪には効果を感じやすいと思います。

エリック氏から日本の美容師の皆さんへのメッセージ

 ヘアデザインを作る上で、エプレは不可能を可能にするボンディング剤だと自負しています。あらゆる世代や髪質のヘアデザインの可能性を広げ、サロンでのケミカル施術をトリートメント施術にさせてしまう。そんな最上級のヘアケア体験を、ぜひ日本のスタイリストの皆さんからお客さまへ提供していただきたいです。

epres®開発者プロフィールEric Pressly(エリック・プレスリー)

マテリアルサイエンスにおける博士号を取得。生命を救う医療品の開発から、ヘアケアのボンディング分野の発明まで、幅広く携わり、ボンドリペア(結合補修)の技術で世界最多級100件以上の特許を取得。世界を代表する化学者の1人である。最先端の化学技術をepres®に駆使し、進化したヘアケアソリューションをプロ仕様の処方を通して、確かな実感のあるものとしてお届けするため、日々取り組んでいる。

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